エネルギーエコシステム学分野

バイオエタノール

バイオエタノールはガソリン代替燃料として使用されます。しかし、現状ではトウモロコシなどの可食性バイオマスから生産されており、施肥に必要なエネルギーを考慮すると、必ずしも環境にやさしい燃料とは言えません。従って、木材などの非可食性バイオマスからの生産が望まれますが、技術的に難しく、実用化には至っていません。

このような中、当研究室は酢酸発酵によるバイオエタノール生産の研究を行っています。酵母による従来のアルコール発酵では、エタノールと同時にCO2が排出され、エタノール収量が低くなります。一方、酢酸発酵はCO2を排出しないため、炭素を無駄にしません。得られた酢酸は水素化分解によりバイオエタノールへと変換されます。

下の写真は、木材から糖を生成するための加圧熱水処理装置と、その糖から酢酸を生産するための発酵槽です。

半流通型加圧熱水処理装置

酢酸発酵槽